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本日の頂き物はうちにコメントして頂いてる たきさん からです。
普通の12作の方からです。多いので6つずつに分けての公開でございます。

うちのシグはやよりよっぽどシグはやしてらっしゃいます!(え
とにかく姐さんがいい感じで天然さんなんですよ!!
ってかもう私が話すより実際に見てもらった方が早いですね。


では、続きからどうぞ!!
素敵シグはやに悶えるがいいさっ!!

















主に思いを馳せる。ソレは騎士として忠臣として当たり前のこと。
そして、私はもう主以外に仕える事はないのだと悟る。
「シグナム」
「主はやて、如何かされましたか?」
主の足も幾分かよくはなっているようだが、まだまだ芳しくはない。
「シグナム、ちょおこっち来て」
「はい」
抱っこを強請る子どものように、手を広げ私を呼ぶ。
「リビングまで、運んで」
「畏まりました」
リハビリという治療行為は思いのほか、主を追い詰めているらしい。
家に帰っても、眠ってばかりだ。
「体の調子はいかがですか?」
「うん、大分足も良くなったしもう少ししたら歩けるて」
「ソレはよかった」
「でもさびしなるなぁ」
「・・・?」
お姫様抱っこというのをしながら廊下を歩く。
沈黙は、気まずいので体の調子など当たり障りのない話をするのだ。何時も。
だけど、今日は如何やら違うみたいだ。
「歩けるようになったら、シグナムに抱っこしてもらわれへんやん」
「ご自分の足で歩けるのであれば、抱きかかえることは不要では?」
「う?ん、せやねんけどな」
何やら先ほどの答えでは不満らしい。
(まさか、抱っこなどいつでもして差し上げますとは言えまい)
言いよどんでいると直ぐ耳元で、声が聞こえる。
「お風呂にも一緒に入られへんなぁ」
「暫くは、お供する心算ですが」
「そうなん?」
「えぇ、シャマルとも話をしていたのですが完全に治るまでは色々とサポートをしようと」
「そうなんや」
淋しがり屋の主のこと急にひとりになるのには、不安が付きまとうのか。
そう思いながら、少しだけ年相応の主に微笑が漏れる。
「何、わろとるん?」
「いえ」
「シグナム」
怒っているかのような声音、だが余り怖くはない。
「我らが主は、可愛らしい御方だと思って」
「へ?」
私の言ったことをようやく理解されたのか、顔が真っ赤になる。
「主はやて」
「な、なん?」
「忠臣は、二君に仕えずといいます」
私たちはもう、主以外を主とはしない。転生機能もどこまで使い物になるのか。
リインフォース?が逝った今となっては怪しいものだ。
「私は、終生貴方の傍に仕えたいと思っています」
リビングのソファまで御連れして、傅くような態勢のまま呟く。
「なんや、プロポーズみたいやなぁ」
「私は、貴女の騎士です。今までも之からも、その先も。何も変わらずに」
「おおきに、シグナム」
顔を紅くした主が然し、晴れやかな笑みを向けた。
(リインフォース、コレで良いのだな)
事件が終わり平穏を迎えた今、私たちは始めてのソレに戸惑っている。
シャマルも、ヴィータも、ザフィーラも無論私もだ。
だが主さえいれば、戸惑うことも迷う必要もない。
「主、命に代えても御守りいたします」
「もう、争わんでええんやで」
曇った主の顔に、首を横に振り続ける。
「私たち守護騎士は、貴女を心から慕っているのですから」
もう、悲しませるようなことはしない。烈火の将の名に措いて。











初めは、父親とはこういう存在かと思ったのだけれども。
(よう考えんでも女性やのになぁ、シグナムのことおとんみたいに思ってたわ)
凛としたその表情立ち振る舞いは、見たことはないけれど武士のようで。
剣士ということも遥か昔に造られたことも含め、考え方も少しばかり古風ではある。
(やからって)
此処まで鈍いともう、溜息ものだ。
「あ、主?」
「何でもあれへんよ」
シグナムの手の中には、同僚から貰ったという手作りのクッキー。
おいしそうに焼きあがっているが、そんなことは如何でも良い。
(シグナムのあほぅ)
前衛を務めるだけあってシグナムは割りに良く食べる。
今も、コーヒーを片手にそのクッキーを賞味中だ。
「う………」
「どないしたん?」
いや、賞味中のはずだった。
行き成り手が止まった上に呻き声まで上げては何事かと思うもの。
「いえ、主はやて。大丈夫です」
「シグナム」
少し強めにその名を呼ぶ。そうでもしないとシグナムは喋らないままだろう。
「甘すぎて………」
「コーヒーがか?」
可笑しい、シグナムの好みに合わせて入れたはずのコーヒーは無糖だ。
それにしても、うちでは甘いものなど平気で食べているし………
「クッキーが、です」
私の口元にソレを持ってくるシグナム。
食べてみてください。と瞳が訴えている。
(………これは俗に言う食べさせ合いになるんか?)
「主?」
「あぁ、ほんなら貰うな」
「えぇ、どうぞ」
口の中に入ったクッキーの甘さは丁度良いと思えるのだけれど。
「シグナム、味覚変わったんとちゃう?」
「そうなんでしょうか」
「たぶん、此のくらいの甘さなら何時もうちで出してるおやつと変わらんで」
私がそういうとなにやら思案顔のシグナム。
「あぁ、そうか」
「………?原因判ったん?」
「主はやての作る料理に舌が慣れてしまったようですね」
晴れやかな顔で、私を見てそう言うものだから顔が熱くなる。
「な、何を」
「ですので、主はやてが作る料理の味をこの体が覚えている。
 他のものの作った料理を何処かで不思議なものとして捉えているのではないかと」
(作ってきてくれた人には酷い話やな。不思議物扱いって)
嬉しくて顔がにやけそうになるのを主の威厳で引き締める。
「嬉しいこと言うてくれるわ。でもシグナム、局でのご飯は如何してるん?」
嬉しいけど心配だ。体が資本のシグナムの仕事は、食べなければきっとやっていけない。
「そういえば、あまり食べた記憶がないですね」
「体壊すで」
あっけらかんとしたシグナムの物言いに、呆れたように溜息を吐く。
「大丈夫ですよ、我らはそうそう壊れるような軟ではありません」
「昔の話やろ?私との繋がりも薄くなってるんや。何か在ったらどないするん」
「主はやてを置いて逝くような忠臣として有るまじきことはしませんよ」
何を言っても聞きそうにないところは、頑固親父だと思うけれど。
さて、私はこの目の前の頑固親父を納得させなければ倒れられても困る。
「じゃぁ、今度から私がお弁と作ったげるからそれ食べ」
「そ、そのようなこと主はやてのお手を煩わすことは」
「せやかて、食べな体可笑しなるよ」
いやいやそれでもと。シグナムは遠慮をする。主と配下だと彼女の根底には在るらしい。
「主命令や」
だからいつでも、使いたくも無いこの言葉を使う破目になるのだ。
家族だから心配しているのに、シグナムは騎士としての忠心を忘れないから。
「………わかりました」
「何時も家で食べとるくらいの量でええか?」
「えぇ」
「じゃぁ早速、シグナム」
「はい」
「出かけるで」
「どちらに?」
今の話の流れで、判ってほしいとも思うが矢張り鈍感だ。
「お弁と箱かわなあかんやろ、ほらシグナムも一緒に」
そういうと、シグナムは得たり顔になってお供しますと椅子から立ち上がった。
「主と共に出かけるのも久しいですね」
「そう言えばそうやなぁ」
デートだと浮かれている私の考えを知ってか知らずかシグナムは微笑む。
「腕によりかけてつくらなあかんなぁ」
「主はやての料理はどれもおいしいですよ」
「ついでやから夕飯の買い物もして帰ろうか」
ソレはいい案ですねと。シグナムは私の隣に並んで歩いている。
「シグナムは、おとんみたいやなぁ」
「おとん?」
初めて聴く単語だったのだろう。実際、関西圏の人間でしか使わない単語だから。
「あぁ、お父さんのことや」
「父ですか………確か、男のなるものでは?私は女ですが」
案の定、複雑そうな顔になったけれども。
「わかっとるよ。ただ、雰囲気言うんかなぁ。こう何があっても守ってくれそうな」
「貴方の守護騎士ですから」
「でもな、私の守護騎士言うんやったらしっかり食べてしっかりお仕事してや」
「そうですね、いざとなって力が発揮できないでは何にもなりませんね」
他愛もない話をして歩くこの道が、ずっと続けばいいなんて考えている。
シグナムと話すときは、少し甘えているような私がいる。
「之にしよか」
私が目の前に掲げたのは、暖かいものは暖かいまま食べられる保温機能付きの弁当箱。
「主、暖かいものでも入れるお心算ですか?」
「我が家のお父さんにはぴったりやろ?」
再び複雑そうな顔をするけれど、主の決定ならばと否定は唱えないようだ。
「局に行く日は、毎日お弁と作るからな」
「ご無理はなさらずに………でも、楽しみにしておきます」
因みに、シグナムが貰ってきたクッキーは帰ってきた他の家族に食べられていた。
「あれ?シグナム(さん)」
主から、弁当というものを渡されるようになり局の食堂で毎日食べることになった。
気恥ずかしいのはあるので、なるべく知り合いには合わないようにしていたのだが。
「あぁ、テスタロッサ、高町なのは。久しぶりだな」
「そうですね」
「珍しいですね、シグナムさん………御弁当ですか?」
なのはの珍しいという単語は、此処に私が居ることを指しているのか。
「主はやてが、体は資本だからと作ってくださった」
「いいな、はやてちゃんの手作り」
「はやてはいいお嫁さんになりそうですよね」
(嫁だと?確かに家事一般は、とてもお上手だ。だが然し、嫁だと!?)
他愛もない話の中で、聴きたくない言葉が出てくる。
「シグナム………眉間に皺よってますよ。そんなにはやてがお嫁に行くの嫌ですか」
「あぁ、我らより強くなければ嫁になど渡す心算はない」
「シ、シグナムさんたちより強い人なんているのかな?」
冷や汗を浮かべながら私を見るなのは。
「父親の気持ちという奴が、わかるかもしれないな」
ふと漏らした言葉にテスタロッサが、苦笑したことを良く覚えている。
「ごちそうさまでした、主」
家に帰って、主が何とも言えない顔をしてたのは昼のやり取りを知られたからに相違ない。
「ほんまにおとんになってもうたわ」











「シグナム」
「何だ、シャマル」
「貴女は、戦時には強いのに平時のはやてちゃんには弱いのね」
「眠られたら、起こせるわけがないだろう」
之が、ヴィータやシャマルなら膝から突き落としているが。
シャマルが、私の足を枕に熟睡している主をほほえましく見守っている。
「親とは、このような気分なのだろうか」
「何が?」
「主の足が治るのは喜ばしいことだが、寂しい気もする」
「そうね、そうかもしれないわね」
一人で立つことが、歩くことが出来るようになれば主は、先へ先へと行かれるだろう。
私たちは、プログラムで主と同じように歳を取ることは皆無だ。
措いていかれるような気がして、心もとない。
「守護騎士だというのに、不安がってばかりでどうするのだろうな」
「私たちも随分人に近づいたわね」
「そうかもしれないな」
人に近づけば、近づくほど、不安ばかりが募るのは仕方がないことなのか。
主を守りたい一心は、変わることがないのに。
「主、おやすみなさいませ」
優しげな茶色の髪を撫でながら、主のことを深く思う。











緊張のし過ぎで、右足と右手が同時に出そうなくらいだ。
局の試験でもこんなに緊張したことがない。
「はやて」
その声で呼ばれるだけで、心不全を起こしそうなくらいだ。
恋人という関係になってから、シグナムは二人きりの時は名前で呼ぶことにしたらしい。
「シグナム」
「如何した、はやて」
それから敬語を使うのも辞めたみたい。
対等な立場じゃなきゃ恋人じゃないって、私が散々言ったからだろうか。
「あのな、その………」
シグナムと今、凄くキスがしたいのだけれど恥ずかしくて言いよどむ。
「はやて、此処においで」
ポンポンと、自分の座っているソファを柔らかく叩くシグナム。
(二人きりとか、ムリやって。何でこんな時に限ってみんな居らんのよ)
示し合わせたように、出かけた家族に恨み言の一つでも言いたくなる。
大分時間が経ってから、シグナムの横に座る。
「好きだ」
不意に耳元にシグナムの声が聞こえた。
「っ!!」
それから、顔中に優しいキスが降ってくる。
「ん、んぅ」(息、できひん)
シグナムの息が続く限りのキスをされて、窒息しそうだ。
「な、何で」
「たまには、良いかと」
息も絶え絶えな私に、シグナムは優しい笑みを見せるばかり。
「シグナムの………あほぅ」
「………はやての所為だ」
「何で私のせいなん?」
「いつでもそうだけど、我慢が出来なくなる」
少し強めの力で抱きしめられて、身動きが取れなくなる。
身長も年齢もシグナムのほうが、高いからいつか追いつきたいとは思っていても。
「今のままのはやてでいて欲しい」
シグナムがそういうから、私は何も言い出せない。
「せやけど、今のままやったらシグナム………ロリコンさんやで」
「構わない」
私が平均以上に低い所為で世間から見れば如何見ても幼女扱いだ。
見てていつか、大きくなってシグナムをもっと好きにさせたるから。
「今よりもっとや」
「楽しみにしているよ」
その言葉にシグナムは、見せたことのないような笑みを浮かべた。











仕事が遅くなったからと、宿を取ったのがそもそもの間違いだったのか。
「申し訳ございません、ダブルしか開いていなかったようです」
主は、今にも寝そうである。幼い体にどれほどの無理をしているのかがわかる。
(ベッドが一つしかないのは、如何なものか)
主と同じ場所で眠るなど守護騎士が許せるわけもない。
ソファがあるだけ私にとっては救いだ。私はソファで眠ればいい。
「シグナム、とりあえずお風呂わかそか」
「あぁ、はい。では、お待ちください」
そうだ、明日も早い。眠る用意をしなくては。
「主、風呂の用意ができましたが」
「う、うん」
ダメだ、半ば眠ってらっしゃる。しかし、風呂に入らなければ疲れは取れないだろう。
僭越ながら、少し前のように抱きかかえて御連れしようか。
「シグナム、だっこ」
そんなことに思いをめぐらせていると、主から同じような提案があった。
「はい、御連れ致します」
このまま一緒に入ろうと、促され結局昔のように一緒に入ることになった。
(………変わらずに、華奢な体だ)
足の所為か、あまり他のものと比べても成長の芳しくない主。
もう今は自力で歩けるとは言え、まだまだご自身が体力面で不安を抱えている。
「主、御加減はいかがですか?」
「良い感じやぁ」
溶けたような声、随分とリラックスされているのがわかる。
「なぁ、シグナム」
「は、はい」
「如何したらもっと背ぇ伸びるんかなぁ」
矢張り気にしておられたのか。私からすればそれが主の長所であるなどと思うのだが。
当の本人は如何やらそうではないらしい。現に同じ日本人のなのはと比べても極端に低い。
「御足の具合が良くなかったことも一因でしょうが、遺伝とも聴きますね」
「そうかぁ………」
非常に残念な顔の主。こう言う時、気の聞いた台詞でも言ってやればいいのかもしれない。
(無骨者故に、何と言葉を掛けて言いかわからん)
「まぁ、ええか。あんまり大きくなったらシグナムに抱っこしてもらわれへんようになる」
「身の丈は、余り関係ないかと思いますが」
「絵的にあんまりやろ?」
想像するが、余りピンとこない。
「そういうものなのですか」
「うん、そう言うもんや」
主は久しぶりに一緒に入ったことにご機嫌で、そのまま風呂を堪能された。
「ありがと、シグナム。ちょぉ長湯しすぎたなぁ」
あれや、これやと御話をしているうちに長くなってしまった。
主は、上気したその顔を冷ますかのようにコップに入った冷たい水を頬に当てている。
(愛らしい御方だ)
私たちの立ち位地は、随分と変わったと思う。
第一級の危険物闇の書のプログラム:ヴォルケンリッター烈火の将シグナムから。
夜天の主八神はやてを守護する騎士としてのシグナムへ。
そうして、今までこのように主に想いを寄せることなどなかった。
おそらくこの想いは、生涯心に秘めておくべきもの。
主はやてが、結婚をすることになれば祝福するのが騎士の務め。
判っているのだが、心が痛む。争いごとでは感じることのない痛み。
「ん?」
「何でもありませんよ」
「なら、えぇけど」
上目遣いで此方を見つめられ、小首を傾げる仕草に心惹かれる。
本当に愛らしい御方だと思うが。ソレとコレとは話が別だ。
「寝よ、明日も早いんやし」
「そうですね、ではお休みなさいませ」
長湯をしていた所為か、随分と遅い時間になってしまった。
私は、そのまま主に就寝の挨拶を告げるとソファへと歩みを進める。
「何処、行くん?」
主が、ベッドの中から不思議そうな声を出す。
「ソファですが」
「何で?」
「主と同じ場所で眠るのは、騎士として有るまじきかと」
無論、家でも寝室は別であり主と共に眠るのはヴィータくらいなもの。
大体こうして、主と同じ空間で眠るのも私は如何なものかと考えているのに。
「一緒に寝よや」
「主、私は臣下です」
此処が安全と判っているホテルであっても、寝ずの番をしたいくらいなのだ。
主はわかっておいでなのだろうか。自分の力を。
夜天の書は関係者からしてみれば嫉妬と羨望の対象になるのだということを。
「………シグナム………」
「主はやて、私の第一の思いは主の無事です」
「せやから、一緒に眠って」
「眠っていては警護も侭なりません」
嘘だ。主や以外の誰かが来れば瞬間で起きレヴァンティンの錆にする用意はある。
「シグナム、ほら」
「………しかし」
言いよどめば結局は、説き伏せられてしまうのだ。
年端も行かぬ子どもに諭されていると考えると、情けなくもあるのだが。
「夜天の主の命令や。シグナム、一緒に寝て」
やはり、主には叶わないのだ。
「わかりました、今回だけと御約束くださるのなら」
「ソレでえぇよ。今日は。特別や」
私は、主の邪魔にならないようにベッドにもぐりこんだ。
「せっかく、お風呂であったまったんに冷えてしもうてる」
私の腕に触れ、そのようなことを仰るから優しすぎて涙が出そうになる。
「大丈夫ですよ、私は其処で風邪を引くほど軟ではありません」
「せやかて………」
心配性な主は、それでも自分の体を自愛しようとはしない。
だから、私は『父』のように主の体を心配するのだ。
「大丈夫です。どうぞ、ごゆっくりお休みなさいませ」
「うん、お休み。シグナム」
再び挨拶を交わしてから数分後にはもう寝息が聞こえる。
(人の温かさとは、こういうものか)
傍で主の体温を感じながら、安堵している自分がいる。
「はやて」
「ん、シ………グ、ナ………ム」
そっと髪をすき、主の名を呼ぶと嬉しそうに私の名を返してくれた。
私は、そのままその幼い体を抱きしめてゆっくりと眠りの淵に落ちていく。











「好きだ」と言えたらどれ程に楽なのか。「愛している」と言えたのならば。
願うのは、常に主の仕合せであるはずの守護騎士からの言葉はきっと。
(主を困らせるだけだな)
言葉には出さない。ソレが良いだろう、主を惑わせるのは本意ではない。
仮令ソレで主に心配されてもだ。
「シグナム?」
「はい」
主のその声で呼ばれるだけで、思っているものの総てがあふれ出しそうで。
「何か悩み事か?」
「いえ、何も」
「ほんま?」
「貴女に嘘はつきませんよ」
嘘はついていない、だけど、コレでは嘘をついているのも同義ではないか。
隠し事を嫌う主に、隠し事をしている守護騎士。何時かは、暴かれるその隠し事は………
(死ぬまで秘そうか、密かに想うくらいは赦してください)
ただ一つだけの純然たる思いなのだ。人として人を思うのと同じような。
(………まるで、空木の花のようではないか)
主の誕生花だというそれは、今の心情によく当てはまる。『秘めた恋』がその言葉とは。
(さて、主は気がついてくださるだろうか)
一本の空木の木を誕生日に差し上げようか。
最近、シグナムが変や。何聞いても、上の空やし何より木刀の素振りの音が変。
(なのはちゃん辺りに笑われそうやな)
木刀の素振りの音で、人の心情を読み取るなと。そして今の私のこんな状態を。
コレでは、まるっきり恋する乙女ではないか。
(せやけどなぁ、何もない言われてしもうたからこれ以上は………)
それでも気になるのだ。死んでしまった両親以外の家族のことだから。
(ほんまにそれだけか?)
違う、きっとそれだけじゃない。家族という一括りだけではない。
(ハァ………難儀やなぁ)
本当はわかっているのだけれど『主』からの告白ではきっと響かないだろう。
シグナムは、私といると臣下として振舞ってしまうから。きっと………
(笑顔でありがとうございます。言われて終いやな)
もうすぐ私の誕生日だ。ソレと共に、彼女達がこちらに来た日でもある。
だからせめて言葉に出来ない想いを『色待つ宵草』に込めてみようか。
『静かな喜び』それから『変わらぬ愛』の意味を持つその花を。
(気づいて欲しいけどなぁ………)
気づかれたら、気づかれたで恥ずかしいのだ。だけど………
(シグナム、好きや)
此処まで自分が乙女のようになるとは思わなかった。
あぁ、本当に恋というものはどうしようもない。













はいっ!如何でしたか??悶えましたでしょう!?
次の6作はさらに悶える事必須なので覚悟して下さい!!
では次へどうぞ!この上です!




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2010.08.22 / Top↑
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