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星屑さんからの頂き物、第二部でございます!

第二部はフェイトさん視点でデート後のフェイなの話でございます!
なのはさんがこちらでも素敵に暴走されておりますw
そして星さん宅の長編パロでも出てきたとあるシーンが出てきます。
私も大好きなあのシーンでございます。ヤバいですよ。これで一本短編書こうかなw


さて一体何なんでしょうね?
気になる方は続きからどうぞ!














 【愛しのジュリエット 2】





 目の前で見せられたのは、ティアナとスバルのキスシーン。何が何なのかわからなくなった。隣に立っているなのはは、教え子の破廉恥な場面を目撃して怒りを覚えているのか、わなわなと肩が震えていた。

「て、ティーアーナー……」
「ど、どうしたの、なのは!?」
「うぅ……人に時と場所を、なんて言ってたくせにぃ」

 どうやらキスに関してご立腹の様子だった。
 もう一度ティアナたちに視線を戻す。すると、

「て、ティア!? ちょ、ちょっと待ってよ!」

 スバルが大きい声でティアナに声をかけていた。声をかけられた後輩執務官は脱兎のごとく駅前から姿を消していて、そのあとを追うようにスバルが駆けていった。

「あらら……結局スバル、手も繋いでなかったね」
「フェイトちゃぁ……ん」
「どうしたの?」
「私たちも――」


 ――キス、しようよ


「ちょ、ちょっと待ってってば! さすがにここじゃ……ほらいろいろな人に見られてるし」

 夕暮れの駅前はちょうど駅に電車が到着したのか、改札からぞろぞろと家族連れの人たちが出て来ていた。

「うう……」
「あとでちゃんとしてあげるから、ね? 今はさ、スバルたちが置いて行った荷物を届けてあげなくちゃ」
「……うん、わかった。我慢する」
「ありがとう、なのは。その代わり後でいっぱいいっぱいキスしてあげるからね」
「家じゃなくて外でだよ?」

 ……ティアナに対抗心燃やしてるの?

「わ、わかった。じゃ、あとでね」

 恋人の可愛らしいわがままを了承した私はスバル・ティアナの荷物を取ると拾ったタクシーでティアナのマンションへ向かうことにした。
 たぶん自宅に向かって走ったんだよね? もし違ってたら管理人の人に預かってもらえばいいし。
 ティアナのマンションに着いた私となのははスバルたちの買い物袋を手にフロントロビーへとやってきた。
 窓口には女性が一人座っていた。その人に私は話しかける。

「ティアナ・ランスターは今帰ってるかな?」
「ランスターさんはまだですね。何かご用件でも?」
「うん。荷物を預かってるんだ。それも結構な量があるんだけど」
「でしたらこちらお預かりいたします」
「はい。そうしてくださると助かります」

 荷物を管理人の人に順番に渡していく。

「結構な量ありますね」
「うん。ティアナとスバルの分なんだ。えっとじゃ、よろしくお願いします」
「はい。確かに承りました」

 丁寧な礼に私も会釈を返す。そしてなのはのところに戻った。

「預けてきたの?」
「うん。ティアナ、こっちに来てないんだって」
「そっか。じゃーどこに行ったんだろ」
「んー見当もつかないよ」

 たぶん顔を真っ赤にしてるから……どこかの公園かな?

「ホテルだったりしてね」
「ぷっ!? な、なのはっ!?」
「にゃはは。冗談だよ、冗談。さすがにティアナだって感情で流されるような子じゃないもんね。どこかの王子様と違って」

 と、私を見て言うなのは。
 感情に流されてそういう行為に及ぶのは私とでも言いたいのかな? 違うよ、なのは。なのはを愛したくなるのは、君が可愛いからだからね? 感情になんて流されてないよ、私。

「っと、こんな話を人前でするなんてダメだよね」
「そ、そうだね。――用件も済んだし、帰ろうか? ヴィヴィオ、お腹空かせて待ってるだろうし」
「うん。あ、でもちょっと待ってて」

 そう言ってなのはは管理人さんのところに行くと何やら話しを始めた。ここからじゃ聞き取れない。すごく真剣な顔して言って……どうしたんだろう。
 二分くらいして戻ってきたなのはに「何を話してきたの?」と問うと「何でもないよ」と返された。

「フェイトちゃんには関係のないお話。私とティアナのお話だから」
「そうなんだ」
「それより、約束!」
「約束?」
「さっきしたよ? 外でキスするって約束」
「あ、あれね。うん。ちゃんと覚えてるよ」

 いきなり言われてビックリしたけど、ちゃんと覚えてる。
 なのはは私が覚えてるというと嬉しそうに笑ってくれた。こんなにも嬉しそうにしてくれるなんて……私ってなのはに愛されるよね。すっごく幸せだ。
 ティアナのマンションを後にした私となのははタクシーを拾いミッド近郊にある高町家へ向かった。タクシーから降りたのは家の前じゃない。少し離れたところにある小さな公園だった。
 ブランコがあって、すべり台があって、ジャングルジムに鉄棒、穴がいくつかあいた鎌倉みたいなドーム。どこにでもある本当に小さな公園だった。

「なのは、こっち」

 ブランコに座った私は、なのはを手招きする。目につくところに荷物を置くとなのはは私の前に立った。

「えっとなのははどうすれば」
「ここ、ここ」

 とんとん、と私は太ももの上を叩く。

「おひざ抱っこ?」
「嫌?」
「ううん。そんな事言ってない」

 ちょっと拗ねたようななのはにクスリと笑みを零す。なのはもクスリと笑い、私の太ももの上に腰を降ろした。それからブランコを吊るすチェーンを掴む私の手の上になのはは手を添えた。
 きぃ、とブランコが音を立て小さく揺れた。
 なのはが落ちないように気をつけながら、ゆっくり、ゆっくりとブランコをこいでいく。こぐと言っても足で地面をけってるだけだけどね。

「この時間帯はここ、静かだね」
「そうだね。でも、だからこそ、なのはと二人きりで過ごせる。もともとデートの最後はここに来ようと思ってたんだ。二人でこうしてブランコに乗りたくてね」
「そうだったんだ。相変わらずフェイトちゃんは計画的だね」
「なのはに喜んでもらいたいからね」

 紺に染まり始める空を眺めながら、ブランコに揺られる私たち。心地いい風が吹き、私たちを撫ぜる。

「……フェイトちゃん。あの、そろそろ」

 振り返り、何かを欲しがるような視線。瞳を潤ませ、私の唇に人差し指をあてる。

「キス、しようよ」
「うん」

 ブランコを止め、チェーンを掴んでいた手を離す。なのはは私の方へと体を向け、首に手を回した。私はなのはの腰を優しく抱く。

「えへへ……フェイトちゃんとキス?♪」
「そんなにしたかったの?」
「だってレストランにいた時、ティアナにダメって言われちゃったんだもん」
「ティアナは真面目さんだもんね」
「私たちがどうしようが勝手なのに」
「ふふふ、さすがに見かねたんじゃないかな」

 クスクスと笑うとなのははプクッと頬を膨らませた。

「それなのに人前で堂々とキスするなんて。それも私とフェイトちゃんよりも先に!」
「あれはさすがに驚いたよね。まさかティアナからキスするなんて」
「うぅ……あんなこと、私、一度も教導で教えたことないのに」

 教えてたら困るよ。なのは。

「でも楽しかったね、今日は」
「なのははね、フェイトちゃんと一緒ならいつでも楽しいんだよ。幸せで胸がいっぱいになるの」
「そう言ってくれると嬉しい。私もね、なのはと一緒ならいつでもハッピーだよ。幸せで胸がいっぱいになるの一緒だ」

 そう言ってじっとなのはの青を見つめる。なのはもまた私の赤を見つめ返してくれた。

「なのは……」
「フェイトちゃん……」

 お互いの唇が引き合うかのように近づいていく。そして瑞々しく、甘くて大好きななのはの唇が……触れ合わさった。


『ん……』


 触れ合わせているだけで胸が暖かくなる。他に求めるものなんてない。なのはがそこにいてくれさえすれば私は幸せなんだ。
 ぎゅっとなのはの腰に回した腕に力を入れ、抱き寄せる。なのはも私の首に回した腕に力を入れてくれた。
 さっきよりも触れ合わせる部分が多くなる。
 ずっと触れ合わせていたいと思うのに、体が酸素を求めるのでしかたなく離した。

「もう終わり?」
「ううん。ちょっと息が続かなくて」
「だらしない」
「キツイお言葉ですね」

 私が苦笑すると、なのはは私の頬に手を添えた。

「もっとしてくれなきゃ、やだ」

 小さく拗ねたように呟くなのは。
 ……可愛いな、ホントに。

「もちろん。私もこれくらいで終わらせるつもりはないよ。もっともっとなのはとキスしたい」
「じゃー早くしてよ」
「うん」

 待ちきれないとばかりになのはは私の顔を引き寄せる。貪るとまではいかないけど、なのはは唇同士が触れ合うと離れ、そしてまた違う角度からキスをしてきた。触れ合わせるだけじゃ満足しないのか時折、食んでくる。

「どうしよ、フェイトちゃん……」
「え? 何? どうしたの?」
「キスだけじゃ満足できなくなってきちゃった……」

 パタリとなのはからのキスが止むと聞こえた言葉。
 キスだけじゃ満足できないって……?

「フェイトちゃん……」

 甘い声で囁かれる。なのははブラウスのボタンに手を掛け、一つ、また一つボタンを丁寧に外して――――って、あれ!?

「だ、だめだよ、なのは! 外でなんてそんなのダメ!」
「にゃはは。やっぱり?」
「当たり前だよ! 私のすべてはなのはにだけ見せたいの! こんなところじゃいつ誰かに見られるかもわからないんだから!」

 今日のなのはは本当に積極的だ。そういうなのはもいいけど、やっぱり私としては主導権は握っていたいわけで。

「今日は私の部屋で、ね?」
「朝までだよ?」
「なのはがやめてって言うまで愛してあげるよ」
「じゃーずっとだね♪ 私、やめてなんて言わないもん」

 ぱぁっと明るい顔して言うとなのはは私の膝から降り立ち上がった。

「そうと決まれば早く家に帰らないと!」

 紙袋を持ったなのはが私を呼ぶ。その声に引かれるように私も立ち上がり、なのはの後ろを歩く。
 私たちのデートはまだ終わらない、ってことだね。

「なのは、待ってよ!」
「はーやーくー!」

 夜の帳が下り、家々から暖かな声が聞こえ始めてきた時間。
 私となのはもヴィヴィオが待つ我が家へと帰宅した――――









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2010.08.26 / Top↑
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