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シグはやだけど将はあんまり出てこないです。代わりに蒼い狼が結構出てます。
親友とその使い魔もちらっとだけ出てきます。あとはヴォルケンの皆さんも。
というか図式的にいうとこのssは師匠→将って感じですね。
つまり前に書いた片思いの続きもどき、かな。
師匠視点でございます。


では、続きからどうぞ!
返信は明日に!











***







 大きな壁。
 手を伸ばす事さえ、恐れている。






***










 ぱたぱた。
 気のせいか、普段より大きく振られているそれ。
 金髪紅目の親友と談笑しながら、自分の足元の、常よりはいくらかちんまくなったふさふさ蒼毛の小さな背中に意識を飛ばす。
 お座りをした彼の前には、同じく常より小さなサイズになった橙の彼女の姿。うちの子に、この大きさになる事を教えてくれた本人。
 ぱたぱた。
 見れば、何となく、彼女のそれも大きく振られているような。
 わふわふと会話をするその顔というか雰囲気が、嬉しさいっぱいって感じで。
 ああ、そうなんやとすぐに気付ける。
 だけど問題はうちの子の方。
 あいかわらずぱたぱた揺れてはいるんやけど、きっとこれは無意識にやっている事なんやろう。顔を見ればいつも通りで何にも変化が見られないのがその証拠や。


 「―――はやて?おーい、はやて??」
 「っと、あ、ごめん。何やフェイトちゃん?」
 「いや…何だかぼーっとしてたけど、どうしたの?」


 不思議そうに小首を傾げる親友。さて、どう答えよう。
 ふと、下から視線を感じて見てみれば、橙色はきょとんと、蒼色は心配そうに見上げてくる二対とかち合って、思わず苦笑してしもうた。


 「や、そういや今日の夕ご飯はシャマルが担当やったなぁって思い出して」
 「え!? じゃ、じゃあ早く帰らないとマズイんじゃぁ…?」
 「そうやなー。今頃うちの前衛二人が餌食になっとったりして」
 「……洒落に聞こえない所が、怖いよね」
 「……そうだな」


 親友、橙、蒼。実に言いたい放題な三人。まぁ、わたしも思ってる事は大体同じやけどな。


 「そういう事ならこれ以上引き止めちゃったら悪いよね。そろそろ行くよ」
 「いやいやこちらこそ。アルフの散歩邪魔してごめんな?」
 「ううん、全然。はやてもザフィーラの散歩頑張ってね。それじゃあ、また明日学校で!」
 「じゃーなー!はやてーザフィーラー!」
 「ああ」「気ぃ付けてなぁー!また明日ー!」
 「うん!」「ばいばーい!」


 手を振り返して、完全にその金糸と橙色が見えなくなったのを見計らってから手を降ろした。
 ちろりと視線をやればひとりと一匹が消えていった方をじっと見つめる暗紅色の瞳があって。


 「……ざふぃー」


 子犬モードの背丈に合わせてしゃがみ込み、その頭をわしゃわしゃと撫でる。
 撫でる感触に、気持ち良さそうにすいと目を細めて。それからザフィーラはじっとわたしを見上げてくる。


 「どうされました?我が主」
 「んーっとな。ザフィーラにちょっと聴きたい事あるんよ」
 「聴きたい事…ですか?」
 「うん。ザフィーラはさ、アルフの事どう思ってんの?」


 しばし沈黙して。それから困ったような声音。


 「どう、とは」
 「漠然とし過ぎか。んー…まぁ、簡単に言うと、アルフの事 "好き" か?」
 「―――」


 ぱちくり。瞬き数回。びっくりした顔。
 しばらく絶句した後、ザフィーラは答えを口にした。


 「それは―――勿論 "好き" ですが」
 「――――…」


 答えた彼の姿が、あまりにもわたしの想い人にそっくりで、思わず息を詰めた。
 それから、呆れのため息を吐く。ああ、なるほど。ザフィーラもそっち方面では結構鈍い、と。
 ザフィーラのこの "好き" は多分、好きか否かという二択で言えば―――という意味合いやな。
 つまり、わたしの想い人と一緒で、向けられている好意の本当の意味には気付いて無いという事。
 うすうすそうなんじゃないかと思っていたら、案の定だった。


 「お互いに、何て大変な人選んでもうたんやろうなぁ……」
 「選ぶ…?」
 「んにゃ、こっちの話やて。気にせんといて」
 「…ぐるぅ」


 腑に落ちない。そんな顔をしつつも、わたしがそう言うのならとまたわしゃわしゃと撫でる手に返した小さな鳴き声。
 ありがとうな。そう言って、わたしは立ち上がった。


 「ほな、帰ろうか。早く帰らへんと、うちの前衛が使い物にならんくなってまう」
 「そうですね」


 ザフィーラの首輪に繋げられたリードを手に巻き付けて、わたしとザフィーラは夕焼けで赤く染まり始めている道を歩いて、家路へとついた。









 案の定、家に帰ったら死屍累々といった感じで前衛二人が食卓に突っ伏して悲痛な呻き声を上げていて。
 元の大きさに戻ったザフィーラと苦笑しあって、落ち込むシャマルを励まして新たにご飯を作り、屍と化していた二人もなんとか生き返って事なきを得た。


 「危ねぇとこだったぜ…。ていうか何が悲しくて身内が作った飯で死にかけなきゃならねーんだ」
 「まったくだ。この主の料理のようにとは言わないが、せめてまともに食える物を作ってくれ」
 「………俺も同意だ」
 「うぅ…。今回は本当に失敗だったから文句も言えない…。はーい、今度は気を付けます」


 まぁ、文句を言いつつも、シャマルが作った物もきちんと全て平らげている辺りが、うちの将と鉄騎と守護獣やと思う。やっぱり優しいよな、うちの子達。わたしもささやかながら協力をするべくシャマルの料理を口に運ぶ。………うーん。確かに今回はちょっとあれかもな。また特訓やね。


 なんて考えつつ、口の中の物を咀嚼しながら、楽しく会話をする皆を眺める。
 ………や、正直に言えば、シグナムの横顔を、想い人の横顔を眺めた。

 随分前に―――シグナムと一緒でザフィーラは "好き" の本意に気付いていないが、それは知っているのかと彼女に尋ねた事がある。

 そうしたら彼女は笑って答えた。「知っている」と。

 では、何故それを知っていながら、そんな風に笑っていられるのか。
 分かって貰えなくて………辛くはないのか、と。
 そう尋ねたわたしに、彼女はその微笑を、今度は苦笑に変えて、こう言った。


 『そりゃ、辛いよ。すっごく、辛い。でもさ、辛いから、しんどいからって、それだけで諦められるような気持ちじゃないんだよ、コレは。
 だからあたしはあいつに気付いて貰えるまで、何度だって手を伸ばす。
 はやてが言う、壁だっけ? それを乗り越えるまで、絶対に諦めないさ』


 彼女は、わたしとは違って、強い。
 どうしたら伝えきれるのか分からないと途方に暮れるフリをして、その実は逃げているだけのわたしとは、全然、違う。


 「………愛してるんよ
 「―――何か仰られましたか主?」


 今ここで。
 先程の言葉を伝えたら、どうなるんだろう。
 この露草は、その意味に気付いて何らかの反応を示してくれるんだろうか。


 「―――いやぁ?何も言ってないよ?」
 「そうですか?」
 「うん、そうや」


 結局、わたしはまた逃げて。
 情けない己に、悲しみを通り越して呆れる。


 わたしは、いつになったら、この灼き付くような想いを、彼女に伝えられるんやろうか。









***このを伸ばしたら***














 その壁も壊せるんやろうか。



























何か上手い事纏まらなかったけどもういいや晒してしまr(ラグナロク
あいかわらずのお題に合ってるのか微妙なss。くそぉ。もっと上手くなりたいなぁ(涙


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2010.09.11 / Top↑
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